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ハーレーダビッドソンがキムコと手を組む

ハーレーダビッドソンの EV強化までの布石

ハーレーダビッドソンは、アメリカで電動バイクの会社を設立し、台湾でシェアナンバーワンを誇るキムコとEVバイクの販売を目指しています。
計画では、ラインナップする二輪EVは、ミニバイクから大型バイクまで幅広い種類となる予定です。

ハーレーダビッドソンは世界的に知名度が高いバイクメーカーで、アメリカを代表するバイクブランドと言っても過言ではないでしょう。
中でも巨大な大型バイクのクルーザーシリーズはブランドを代表するフラッグシップ的なモデルですが、近年ではバイクのコンパクト化や電動バイク、スポーツバイクなど、新しいセグメントや市場へ向けて積極的に取り組んでいます。

2019年に発売したライブワイヤーは、日本でも2020年に発売が開始されたばかりのスポーツバイクです。
完全停止した状態から時速100kmまでの加速にかかる時間はわずか3秒しかかからず、最高出力は105psを誇る大型バイクのモンスターとして発売前から注目されていました。
その後、2021年にはこのバイクのモデル名をそのまま使ったライブワイヤー社を別会社として立ち上げたのです。

2026年に10万台を狙う

ハーレーダビッドソンから独立した企業となったライブワイヤーは、EVバイクの開発を専門に行います。
ライブワイヤー社の目標は、2026年には10万台のEVバイクを販売することです。
業界では、バイク版のテスラが誕生するのではないかと大いに注目が寄せられています。

ライブワイヤー社はインターネット上にバーチャル本社を設置するとともに、IT企業の聖地とも呼ばれているカリフォルニア州シリコンバレーにリアルな拠点を構えています。
さらに2021年12月にニューヨーク証券取引所に上場することを発表し、今後の成長がさらに注目されています。

このEVバイク開発に拍車をかけるのが、台湾メーカーのキムコとのパートナーシップです。
電動バイク開発に関するこの提携では、台湾市場においてライバル社であるGogoroに追いつき追い越したいキムコの思惑と、バイクのコンパクト化で一気にEVバイクの開発を進めたいハーレーダビッドソンの狙いがマッチしています。
まさにウィンウィンの提携と言えるでしょう。

この提携では、ハーレーダビッドソンとキムコがそれぞれ1億ドルずつを出資し、株式はハーレーが74%を保有することになります。
さらに事業に関する取引は2022年ごろに完了する計画で、その後はアジア圏を含んでグローバルなパートナーシップとして、EVバイクの普及に努めることになるでしょう。
株式市場へ上場したことによってより一層資金調達が容易となり、EVバイクの開発は着実に進区と期待が寄せられています。

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